なぜ夜に電球色の灯りが必要なのか ~光と体内時計の関係~

人間はずっと昔から、太陽のリズムに合わせて生活しています。よく体内時計と言われ、私たちの身体はそのような仕組みでできているのです。
そこから外れるような生活を続けた場合には、体内時計は狂い、健康に大きな影響が出てきます。

とても当たり前のことなのですが、経済の急激な発展と共に、日本では軽視されてきたような気がします。

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照明について言えば、太陽の光のリズムから大きく外れる環境にいると、体内時計に影響します。

つまり、夜に昼間のような明るい白い蛍光灯 (今ではLED) の光を浴びることが身体に良くないことは明らかなのです。ただ、そのような生活に慣れきってしまって、違和感を感じなくなっている状況が日本では多いのではないでしょうか。

料理で例えると、塩辛い味付けに慣れてしまっていて、実際塩分を取り過ぎにも関わらず違和感を感じなくなっていると言うこと。その場合、後々健康に影響が出るのは明らかですよね。

前置きが長くなりましたが、なぜ照明が体内時計に影響するのか、その訳を説明したいと思います。

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|①自立神経について

まず、近年よく耳にする自立神経と言う言葉。体内時計と密接に関わっています。

なるべく簡単に説明すると、
“私たちの内臓器官や血圧、体温をコントロールしている神経” のことです。

自立神経には、活動時に働く交感神経と、リラックス時に働く副交感神経があり、両方のバランスをとることで健康な状態を維持しています。

このバランスが乱れると、体内のコントロールが上手く出来ず、疲れや不眠、動悸などの体調不良につながってきます。

はい。で、その自立神経のバランスを保つのに欠かせないのが、”光” なのです。

 

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|②自立神経と光の関係性

朝起きて、日光を浴びると体内時計が日光の時間にセットされ、交感神経が活発になります。
決まった時間に起きた方が良いと言われてるのは、同じ時間に光を浴びることで体内時計を正常に保つためなのです。

そして、時間が経ち太陽が沈み暗くなってくると、メラトニンという物質が脳内で分泌されます。

メラトニンは副交感神経にスイッチを入れ、体温や心拍数をさげ、リラックスさせる働きがあります。自然と眠気を誘う睡眠ホルモンと呼ばれているのです。

そのメラトニンがちゃんと作られるためには、下記の点がポイントとなります。

・日光を浴びていること
→メラトニンを作るために必要な物質が作られる

・夜に強い光を浴びないこと
→日中の光のような、白い強い光を浴びるとメラトニンの分泌が妨げられる

このように、夜に昼光色のシーリングで生活することが、私たちの体内時計と身体の健康にとってよろしくないことは科学的にも明らかなのです。

これが私たちの暮らしにとって、明るさを落とした、日が沈む太陽の色である暖色の灯りが大切な理由の一つなのです。

北欧の冬は日照時間が少なく、日光を浴びる時間は日本人より少ない。そのような環境の中、夜に白い明るい光を使わず暗めの暖色の灯りを使うことは、北欧の人達にとって当たり前なのかもしれませんね。

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