前回の”明るさ”のテーマでは、壁面に光を回すことで上手に空間の明るさを確保出来ることをお伝えいたしました。
今回は、明るさと共に重要な”光の色味”についてお伝えしていきます。
電球に色味がある理由
電球に白い光とオレンジ色の光があることはご存知かと思います。
では、なぜそもそも白い光とオレンジ色の光があるのでしょうか?
「白い光は勉強に集中しやすい」「オレンジ色に切り替えてリラックス」など各メーカーさんでいろいろおっしゃっていますが、
要は、「時間帯で異なる太陽光の色味に合わせて、電球の色味を作っているから」です。
つまりどういうことかと言うと、
・白い電球=昼間の光
・オレンジ色の電球=夜の光
ということなのです。
にも関わらず、まだまだ日本では夜の時間に白い電球が多く使われています。
夜の時間に白い電球(昼間の光)を使用することは、本来矛盾しているのです。
それは、戦後の貧しい時代に、とにかく明るさが求められていたこと(白い光は明るく感じやすい)、明るく活動的な白い光が豊かさを表していたことの名残りが理由です。
しかし、ずっと昔は火の光(オレンジ色の光)で夜を過ごしてました。
そして、現代の日本は発展して世界でも有数の豊かな国の一つとなりました。
もう私たちは、家で過ごす夜の時間に白い光は必要ないのです!!
ちなみに北欧では、街の街灯、オフィス、店舗、住宅のほぼ全てがオレンジ色の光です。
私たちも北欧に見習い、本質を理解したインテリア照明の色味を決めていきましょう!!