照明について伝えていきます!!

デンマークから帰国し、現在は縁あってインテリア照明の設計・デザインの仕事に携わらせてもらっています。

仕事や日本での生活をおくりながら、北欧との灯りに対する意識や考え方の違いを一層強く感じています。

例えば、北欧の夜の街は薄暗く、街灯や家の窓からほのかに暖色の灯りが広がる程度。暗いからといって不安感は感じません。白色の煌煌とした灯りは見られず、暖色の灯りが夜に溶け込んで落ち着くのです。

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もちろん文化・環境・光の感じ方が異なるので、違って当然だと思います。けれど、今の日本の灯りが良いかは別の話しだと思うのです。

私は、灯りによって、”家で過ごす人々の心が反応する時間” が生まれると信じています。 だから日本の暮らしの灯りを少しでも良くしたい。

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実はかなり前々から日本の灯りは明るすぎると、照明に敏感な方は気づいています。

でも既に明るい光、白い光があることに慣れてしまっていて、日本の灯りの質はあまり変わっていないのです。

なぜ変わらないのか。そう考えた時、私なりの答えは、”灯りが必要だと感じていないから” でした。

必要なものだと思っていないから、暮らしの中で灯りのことに意識が向かずに変わらない。逆に、北欧の人達は灯りが暮らしに必要なものだと感じとっている。

だから、なぜ暮らしの中で灯りが必要なのか “灯りの必要性” について、このブログを通して伝えていきたいのです。

フィンランドで受け取った “空間に性格を与え、感情を移入するのは光である” という言葉。

住空間の灯りには、住空間に適した性格があり、それによる心の反応がきっとあると思うのです。

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