北欧の人々の目の色と光の感じ方について

今回は、デンマークで生活していて気になった『目の色や光の感じ方の違い』について書きたいと思います。

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目の色が違うというのは、実際には目の虹彩の色が違うということになります。

虹彩とは瞳孔に入る光の量を調整する役割を持つ箇所です。よく目の機能はカメラで例えられますが、カメラの絞り部分に相当します。

根本的に人によって目の色が異なるのは遺伝的な物のようですが、色が違うのは虹彩内のメラニン色素の量の違うためです。メラニン色素が多いと黒っぽく、少ないと青や緑色っぽくみえるということです。

自分はシャイなのでよくよくその人の目の色を見たりとかはできないですが、北欧の人たちの目は緑っぽい色が多いようです。

ではなぜ住んでいる国々でメラニン色素の量が異なるのか。これは日照時間が影響していると言われています。メラニン色素は紫外線から守ってくれる重要な要素です。冬の日照時間が極端に短い北欧の人々の目は、私たちアジア圏に住む人達と比べメラニン色素が少ない、つまり、私たちほど紫外線をケアする機能を備えておらず、色が薄いのだと考えられます。

夏は日照時間長いし、北に位置するので紫外線量も多い気はするのですが、、、実際春先なのに日焼けするなーと感じていたし。

ただ冬の期間は晴天の日が本当に少なく、いつも曇りがちで、良い日でも薄く雲に覆われている感じ。太陽も高くまで上がらず低軌道。そして15時くらいから暗くなり始めます。まじで光を欲します。

ちなみに、年間の日照時間を日本とデンマークで比較すると

日本:1916h/y
デンマーク:1673h/y
※ http://www.weather2travel.com を元に計算

やはりデンマークの方が短いですね。

目の色が薄い分、北欧の人達は私たちより光をまぶしく感じやすいよう。それとダイナミックな光環境から来る光への意識が照明器具のデザインにも反映されているのかな。

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